BILL EVANS
「COMPLETE RIVERSIDE RECORDINGS」
云わずと知れた名門《Riverside》録音による、Bill Evansの合計151におよぶセッショントラックをLP18組のボックスにコンパイルした完全決定盤。活動初期のMiles Davis Sextet加入時代より更に以前のセッション音源をはじめ、Bill Evansを語るうえで外すことのできない重要音源の数々を網羅。
KEN PEPLOWSKI QUARTET
「MEMORIES OF YOU」
オハイオ州出身のクラリネット、サックス奏者=Ken Peplowskiがテナー・サックスとしてリーダーを務めるカルテットの音源集。Venusらしい全曲スタンダードな11曲を収録。テクニック偏重なジャズがもてはやされた当時に、美しく伸びのあるメロディアスなジャズを再定義した傑作アルバムです。プロデューサーに原テツオが参加。トラッドで芳醇な世界観を後押しするかの如く、プレスの精巧さが如実に表れている名盤かと思います。未聴の方は一聴の価値あり。
BRAHIM IZRI
「D’IFRAX-I-N’ELLA (NOUS SOMMES DES OISEAUX)」
モロッコ、アルジェリアで歌われているライなどのご当地大衆民謡に、西洋由来のフレイバーを織り交ぜ人気を博したアルジェリアのSSW=Brahim Izriによる88年発表のヨーロッパ進出盤。密林のフィールドサンプリング的環境音と砂漠のリズムから生み出されるエキゾ&スピリチュアルな絡みが堪らない冒頭曲「In-Intri」など、アクロバティックながらもスペーシーで癖になる名曲を多数収録。
SHYHEIM
「LOST GENERATION」
Wu一派のハーコーラッパー=Shyheimによる96年快作。プロデュースにRNSやL.E.S.が参加、客演にはTrigger, Rubbabandz, Pop The Brown Hornet, Smooth Da Hustlerなどなど激渋メンツが参加。808クラシック「Closer Than Friends」を切なくも儚く乗りこなすなど、リリース当時若干16歳とはにわかに信じられない、安定感とメロウネスを誇る傑作盤です。
LORDS OF THE UNDERGROUND
「KEEPERS OF THE FUNK」
「Chief Rocka」、「Funky Child」でお馴染み、Lords of The Undergroundの2ndアルバム。アルバムタイトルを後押しするかの如、P-Funk大ボス=George Clintonがゲスト参加。お得意の鉄板ミドルな流れから、よりキャッチーかつファンクネスに飛躍した名作です。クラシックとして1stのイメージが強いですが、こちらも負けず劣らずの名作。各曲シングルカットはよく見かけまずが、LPは国内ではなかなか出てきません。
GLENN UNDERGROUND
「AFRO GENTE / I FEEL NO LOVE」
シカゴレジェンド=GLENN UNDERGROUNDによる人気のDEEP HOUSE!彼の得意とするラテン/アフロフュージョンなクロスオーバー・トラック、後半にかけてもはや十八番とも言える美しい鍵盤捌き超キラーな1曲。RAWなビートに幻想的なシンセが乗り、徐々にマインドトリップへ誘います。
THIEVERY CORPORATION
「IT TAKES A THIEF. (THE VERY BEST OF THIEVERY CORPORATION)」
DC出身のROB GARZAとERIC HILTONによるエレクトロ・デュオ=THIEVERY CORPORATIONによる有機ブレイクビーツ快作、限定750枚プレスのシングルカットです。レゲエのエッセンスを取り入れたレイドバック感溢れるダブ・ブレイクビーツ「AMERIMACKA」はじめ、メリハリのあるビートに、オリエンタルな声ネタが幻想的に舞うオーガニック・ブレイクビーツ「FACING EAST」など収録。内省的でChillなトラック群はDJユースとしての枠に捕らわれず、リスニング向けにもおススメの1枚。
HACKMAN
「CHANGE MY LIFE EP」
UKはブリストルの良質なモダン・ハウス~ディスコをリリースするFutureboogie Recordingsの重要パーソン=Hackmanのソロ名義初となるモダン・ハウス人気シングル。両面共に陰鬱としたマイナー展開を抱える一方、メロディアスなボーカルラインとグッと前面に張り付く様な力強いキックのバランス感が独特の浮遊感とメランコリックさをもたらす上質ハウス。リプレスを望む声も多いですが、残念ながら本プレスのみの高ウォントな一作。見つけたら即手に入れましょう。